東京出張中に現場近くで見つめた銭湯。藤の湯。
「世田谷区では銭湯なんてないか?」と思ってあきらめていたら、ありました。
昭和の香りが残るノスタルジックな世田谷区のお風呂屋さんの紹介です。
大阪では銭湯は少なくなりつつある中で、まさかの東京での出会い
出張中の宿の狭いユニットバスに、ちょっとうんざりしていた頃に出会いたかったのですが、出張も終焉の頃お邪魔することができました。
現場への通勤で頻繁に前を通りかかっていたのに、ご近所のマンションの工事で気付かずでしたが、工事も終わるとそこに立派な銭湯の佇まいが現れました。
「用賀駅」近くのR246、環八沿いの側道からすぐのところにあります。通りから少し奥まった位置にレトロな佇まいの外観が目に入ります。
手ぶらでOKなお風呂屋さんで、シャンプー、ボディーソープは置いてあります。タオルは貸しタオルがあります。バスタオルまではないのでご注意を。
世田谷区には以外と多い銭湯
世田谷区でもワタシの滞在していたところは、用賀と二子玉川付近だったので、銭湯は無さそうな先入観を持っていましたが、多いことに気付きました。
ワタシが住む大阪市内よりも東京の方が銭湯は多いのではないでしょうか。
ちょっと調べてみたら世田谷区には33軒の銭湯があるようです。
33軒のうち廃業が2軒、スーパー銭湯が1軒あるようです。
大阪市内で一番多い区は生野区の46軒、続いて西成区の34軒、城東区の22軒です。その他の区は20軒を下回っています。
大阪市内24区の銭湯・スーパー銭湯の軒数は310軒。東京23区の銭湯・スーパー銭湯はなんと638軒あるそうです。
大阪の倍以上の軒数です。大阪府全体の596軒をも上回っています。きっと富士山があちらこちらにあるのでしょう。笑
そう考えると東京は銭湯が多くて、昔の佇まいの建物の銭湯も多く残っているように思います。
【銭湯トリビア1】なぜ富士山なのか?
千代田区猿楽町にある銭湯「キカイ湯」。大正元年に行われた増設の際に、静岡県出身の画家、川越広四郎が描いた富士山が銭湯富士の発祥とされています。日本一の山である富士山という題材は評判となり、銭湯には富士山が定番となっていきました。
世田谷銭湯マップより(藤の湯さんにあった冊子)
↓こちらのエントリーを書いた時に出会った三軒茶屋の銭湯「千代の湯」さんもノスタルジック感溢れていました。
ディープな三軒茶屋の三角地帯に迷い込んだ時に出会いました。
↓こちらのエントリーを書いた時は駒沢大学近くのノザワランドさんへ行きました。
入浴料は東京の方が少し高め
大阪の方が数十円安いようです。
【銭湯トリビア2】なぜ風呂上がりに牛乳?
昭和30年代。実はこの時代、牛乳はあまり一般的な飲み物ではありませんでした。冷蔵庫は三種の神器。高嶺の花だったのです。ところが、当時大繁盛していた銭湯には最新の冷蔵庫が置かれていました。そこへ目を付けたのは牛乳屋さん。銭湯に牛乳を卸したところ、冷えた牛乳は風呂上がりの飲み物として人気を博しました。いまに至る「風呂上がりに牛乳」はこうして定着したとされています。
世田谷銭湯マップより(藤の湯さんにあった冊子)
銭湯お約束の「黄色いケロリン風呂桶」ございました。
東京と関西ではケロリン桶の大きさが違うようです。
東京型は360g、関西型は260gの湯が入る容量。
これは関西人の知恵で、湯を入れすぎないようにする為や、桶いっぱいにお湯を入れると片手では重たくなる。
それについ無駄にお湯を使ってしまうことから、それなら最初から小さい桶にすればいいと、関西人特有の合理的な考えから編み出されたものだ。
社・日本銭湯文化協会理事・町田忍 著 「銭湯の謎」より
藤の湯情報
住所 〒158-0096
世田谷区玉川台2-1-16
電話番号 03-3700-3920
公式ページ
アクセス 東急田園都市線「用賀」駅下車、徒歩8分
定休日 金曜
営業時間 15:30~23:00
まとめ
子供の頃には毎日のように通っていた銭湯。
料金表を見てびっくりする入浴料になりましたが、ユニットバスに慣れた生活からたまには大きなお風呂で汗を流す。
これも贅沢な時間なのかもしれません。
昭和の香りと懐かしさが残る東京の銭湯。
昔は銭湯にしか売っていない清涼飲料なんてのもありました。
腰に手をあて、コーヒー牛乳〜
風呂上りの一杯。いかがでしょうか?
** 今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。**
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