どんなに心乱れても真摯な態度で臨む事が仕事では大切【現場監督のひとりごと】

理不尽な事や自分自身が納得のいかない事は日常で日々繰り返してやって来ます。

仕事や普段の生活環境では感情というものを持って生まれてしまっている以上、うまく付き合っていく事が大切なんだと感じています。

結論から申しますと、今回は「現場でブチ切れてしまいました」やるせない怒りの矛先を自分の中で処理して消滅させる事。仕事では大切なんだと感じた現場監督のひとりごと書いています。

「郷に入っては郷に従え」大きな組織の中に入って仕事すると、大きいものに巻かれながらの流れになる

現場では日々、昼の休憩後ストレッチ体操などをして昼礼から始まります。

その後、詰所にて現場責任者、職長が集まって作業予定の確認等を日々しています。

ここで明日の作業内容や通行止め箇所や搬入予定、搬入時間の割り当てなどを、作業員全体に周知確認のすり合わせをする重要な時間です。

その場合も建築工事の作業員の数の方が圧倒的に多いので、建築工事主体の進行で、テナント工事業者はできるだけ建築工事の邪魔にならないように、建築優先で進行していくことが多いと個人的には思っております。

建築工事の追い込み作業の時期は作業の制限がどうしても厳しくなってしまう。

現場が佳境に入り検査の日が近ずくと、車両が現場敷地内に入りずらくなる時期が来ます。

どうしても作業員も通行できない場所が出てきます。そんなときは車両が侵入する事などできません。

仕上げ材の搬入や要らなくなった資材やゴミの搬出が各社重なってきて、搬出入の予定が交錯してきます。

仕上げを進めていかなければならないのに、搬入待ちで手待ち作業も出てきます。

職人さんのイライラもピークになり、我先にという心理も働き小競り合いも発生してきます。

基本的には建築工事を優先、建築さんの邪魔にならないようにという気持ち。その考えが吹っ飛んでしまう出来事が。

特に建築工事の遅れが生じている場合、検査までの工程が最重要視されていきます。残業や休日でも作業OKとなり、作業員も休日出勤となり、イライラもピークに。

社員の方々がそれをなだめながら、遅れを埋めていきます。

そんな流れのピークの中でテナント工事を全く無視するような出来事が起こってしまいました。

材料の搬入を予定していたトラックが予定通りに現場に到着したら、「入れない、帰れ」と出戻りさせられるということに。

それは午後一番の搬入だったのですが、ちょうど昼礼の会議出席中だったワタシはその場を確認していませんが、立ち会った職人さんがワタシを見るなり、血相を変えて「会議で何か言われましたか?」と。

会議では何一つそのことには触れられなかったので、自分にとって全く予想外の予定変更や約束を反故にされて「おいおい、それはないんじゃないの?」と。

監督として会議に出席している意味が無い。立場が無いことに段々と怒りがこみ上げてくるのがわかりました。

誰もが多かれ少なかれ、大小様々な心の起爆スイッチを持っている。

昨日の搬入をドタキャンされて、トラックを返させられたという事実。不信感を抱きながら会議に出席。

自分の心にへばりついてしまった怒りの殻を、一枚一枚はがしていく作業を行うために、数秒間目を瞑り「何が今の怒りを発生させているのか?」原因を俯瞰するために、一つ一つ記憶をたどりました。

別に約束を反故されたからと言って、一人を責めたりすることはしないし、できません。組織で動いている仕事なのですから。

ただ、公の場で言っておかないと再発もあるし、「あたりまえ化」にされてしまうことを恐れました。

翌日の会議で明日の搬入も怪しい。という空気が漂っていました。案の定来週から搬入経路が無いということが判明。

だったら何故昨日搬入させてくれなかったのか?と、また怒りがふつふつと。

会議が終わっても立ち去ろうとしないワタシに、建築側の職員も席を立てずにいました。

ワタシが何か言いたそうにしているのを感じておられるようです。こちらから堰を切ったように

「建築さんが大変な時期なのも見ていてもわかります。こちらが単独工事なので調整も難しいのはわかります。

ただ、こうやって会議に出たり、朝から朝礼出て体操したりして本体工事のルールに従っています。

突然、入れないと帰らされたことも、搬入は今や時の運みたいな状態でみんな条件一緒だし。と説得していた矢先に、建築側で同じ材料を立ち入り禁止場所から搬入していること。これを見たワタシの職人さんはやりきれなかったと思うし、ワタシも何それ?となります。

こちらの予定を急に反故して自分の所はOKのようなことをされると、「監督は毎日会議で何を聞いて何を決めているの?」となってしまい、立場はないし、存在すら必要なくなってしまいます。

こちらも好きに工事進めていいですか?会議も出ません。みんな9時頃ゆっくり出てきます。そう言いたくなりますよ。

こちらの予定通り工事が進まず、納期が遅れそうなら施主さんとも話しをしなければなりません。建築さんの予定で変更させられて困ってます。のような話になります。」

と、あくまでも冷静に素直に直訴しました。

そこからは神的対処を建築さんから頂くことに。

次の日は日曜日でこちらの材料屋さんが休みで動けないのです。そしたら建設会社の社員さんが、「じゃあ、明日うちの材料屋は動いているから材料搬入しといたらいい?それで納得?」ということで。

金曜日の搬入がダメになり、土曜日の仕上げ工事が月曜日に延びましたが、とりあえず仕上げ工事の遅れは1日で済みました。

まとめ

本体工事が完了しなければ、そして検査を受けることができなければ、テナント工事も完了を迎えることはできません。

なので、「優先していただいて結構です。」という気持ちで対応してきたつもりだし、「こうなったら搬入も時の運になってきたなぁ」と、それがワタシの現場内の作業員にもなんとなく空気で浸透していたと思います。

ただ、大口の材料搬入だけは前もって搬入車両、時間、搬入に掛かる時間を計算して搬入する人工なども手配していきます。

これを、突然前触れもなく遮断させればその日の運送、作業、搬入の経費は「誰が面倒見てくれるの?」となります。

何よりもその日完了する予定が全て消失してしまいました。

せめて前日の会議で言うか、100万歩譲って、その日の朝礼で今日の搬入は予定通り出来ないことをアナウンスする義務が本体工事としてあるのでは無いでしょうか。

建築さんの切羽詰まった空気はみんな感じておりましたから、搬入に関しても冗談で「明日の搬入はもはや時の運やな」的な話もしておりましたし、その日の午前中の作業を見て「午後一番だったら搬入OK」とガードマンとのやりとりもあり、ほっとしていた矢先の出来事。

ワタシの立場などどうでもいいのですが、お互い同じ目標で仕事しているのですから、いたわり合いが失せてしまうような状態を作らない努力。これからはしていきたいと思いました。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。

PressSyncからの投稿です。

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なみのり こうぼう

1965年大阪生まれ、大阪在住の内装工事業を1994年からはじめて今年で25年目の なみのり工房 です。

仕事で精一杯だった自分に何か刺激を求めて試行錯誤している時、本で出逢ったメンターの方のセミナーに思い切って参加。人生初セミナー体験で運命的な出会いがあり、ブログを2014年7月からはじめました。

ランニング習慣、仕事、趣味のサーフィン、ゴルフ、たまに犬など思った事を書いています。

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