ある職人さんを見ていたら「丁寧に生きよう」そんな感情が湧いて来た【現場監督のひとりごと】

前回の記事で「丁寧に生きてみよう」と思った記事を書きました。

現場で職人さんの仕事ぶりを見ていて、ふと「丁寧に生きる」ことの大切さを教わりました。

時間の見積りが正確でいつ終わるかイメージできている。

ワタシの仕事は職人さんと付き合うことで成り立っています。

その中でも仕事ぶり、仕事の見積りがスマートな方がおられます。

この場合の見積もりとは、お金の話ではなく仕事に対する全てにおいて、計算されているということを指します。

仕事の準備、手順、段取り、時間の掛け方が良い人と、そうで無い人とでは大きく仕事に違いが出ます。

ある日、その人と違う人が現場に来られて、仕事をして帰られました。

そして次の日に、そのスマートな仕事ぶりの職人さんが現場に来て仕事をしていきました。

その2日間は夜に予定を入れていたので、ワタシは遅くとも絶対に「18時には片付けを始める」と決めていました。

初日の職人さんは、朝から夜に予定があることを告げると、急ピッチで仕事をしてくれました。

少し気忙しい仕事になってしまった初日でした。

そして頑張って貰おうと、2日目の職人さんにも同じことを告げました。

初日の職人さんと違って、寡黙な方なので口数も少なく、準備にも時間をかけていきます。

昨日のペースからするとちょっと遅れ気味ではないか?

と思いながらも、その職人さんの腕は知っていたので、じっと見守っていました。

ワタシは職人ではないので、直接作業をすることはありません。

しかし、仕事というのは一貫して熟知していることで、結果が違ってくるものだと思っています。

このパートの仕事はプロッフェッショナルだが、オールマイティな仕事はちょっと・・。

という方もおられます。

今回の職人さんは「左官業」の方で左官の種類も技法もたくさんあります。

昔からある材料と施工技術。新しい建材とその施工技術。

その全ての塗り方を熟知されています。

熟練された技術というのは、見ていても安定しています。

長年やってきた事を誇れるものを持つということは、継続してやり続けて来た先にしか見えて来ないことです。

「やり続けること」「やり続けてきたこと」最近のワタシが少し考えさせられる部分です。

好きでしか続かないこともあるだろうし、我慢と共に継続するものもあるでしょう。

その携わったことを受け入れ、糧として継続することを見つけることさえ、本来は難しいのかもしれません。

頑張って仕事して下さい。と期待した日は、いつもより敏感に他人の仕事に対する姿勢が見えてきます。

なので「丁寧な仕事」を見ていたら「丁寧に生きなきゃ他人から一目置かれることは無い」という感情が湧きました。

で、自分にとって「丁寧に生きる」という生き方とは?

今の目の前を、安易に見過ごすように経過させるのではなく、事前に見据える時間を持ち、そしてリアルタイムを100%の力で生きること。

わかりにくい説明ですが、その職人さんの仕事ぶりから垣間見えたこと。

同じ時間を使って仕事をしても、最終的な結果をイメージできていることだと思います。

人の頭の中、心は読めませんが、きっと2日目の職人さんにとって、17時には仕事を終える。

それも自分の納得のいく仕事をして、終わらせれることを本人はわかっておられたんだと思います。

時間を切られて慌てることよりも、いつも通りに仕事を進める。

誰かがそうしたから「では自分もそうしてみるか」ではなく、一つ一つ自分を作り上げて自分を残していく仕事。

周りに影響されることなく、ゆっくりと自分を仕上げていく。

自分を知り尽くし、それをやり続けることで、誰よりも熟知することをサラッとする。

自分を貫きながらも、他人を魅了する仕事。

これはコツコツと丁寧に年輪を重ねてきたことがわかります。昨日今日では決してできないこと。

素晴らしく、クールで感動すら覚える仕事ぶりでございました。

そんな気持ちを職人さんの背中に感じる、今日この頃でございます。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。

via PressSync

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この記事を書いた人

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なみのり こうぼう

1965年大阪生まれ、大阪在住の内装工事業を1994年からはじめて今年で25年目の なみのり工房 です。

仕事で精一杯だった自分に何か刺激を求めて試行錯誤している時、本で出逢ったメンターの方のセミナーに思い切って参加。人生初セミナー体験で運命的な出会いがあり、ブログを2014年7月からはじめました。

ランニング習慣、仕事、趣味のサーフィン、ゴルフ、たまに犬など思った事を書いています。

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