なんとなく自分でも人の話を聞くのは、ヘタだなと感じるところがありました。
現場仕事で設計さんやデザイナーさんとのやり取りで質疑応答などを見積りの際や、現場着工前にすることがあります。
そんな中で、質疑などのやり取りで、最初の第一歩で本質をつかむのに先ずは、「徹底して話しを聞く」ことの重要性を、今更ながらわかった基本の基本なこと書いています。
先ずは先方の話しを確実に聞く
こちらからの質問がリストアップされていたら、事前にメールで送るなどして、こちらの内容を伝えておくことができます。
初めてお会いする機会には、どうしても1回で濃い内容の質問や出来るだけ多くの質問に答えてもらおうという心理が働いています。
そうなると相手の話しを聞いているようで、実は頭の中は次に「質問する事」を先回りして考えていたりしている自分がいます。
納期がある仕事なので、その事に囚われ過ぎて、全体を見る余裕が無くなる時によくおこる「先走り的な自分本意な考え」に支配されてしまう事が振り返るとあるように思います。
最初の第一歩では、全体像を把握し、プロジェクトの本質をつかみ、それを明確にする質問が重要だと気付かされました。
納期がない仕事の場合、製作者からの質問に右往左往させられる
ワタシの仕事では、設計図書と睨めっこしながら質問を挙げて行きます。
什器や工場製作する商品の詳細部分や現場での納まり方など、工事と製作に取り掛かるための「決め事」をしておかねば、造ることができまぜん。
決定事項が解消されなければ、製造者からの質問に対する対応に忙殺されます。
仕事をスムーズに進めて行く上で、常に設計と製作の間を橋渡しして行くように、質疑応答の問題をクリアしながら、製作できるようにしていきます。
この橋渡しの際に、設計さんの意図が伝わって来ないと最後まで「この考え方でいいの?」と半信半疑な対応になってしまいます。
「傾聴」とは?
オウム返しののように、相手が言ったように繰り返したり、相づちをうちながら聞くこと。
「いかに話せるか」より「いかに聞けるか」の方がコミュニケーションにおいては効果も高く、重要であるらしい。
こちらの意見を先にぶつけてばかりでは、相手の会話に弾みもつかず、心も開いてくれないのかもしれません。
まとめ
仕様や考え方の質疑でありながら、未だ面識のない設計さんのイメージや余計な人物像(設計さん)などを先に想像してしまう事があります。
最近は東京の設計さんとのお仕事が多くなり、遠方になると、直接お会いして打合せする事が1、2回ほどになります。
メールでのやり取りでは伝わり難い、色決めなどは微妙な違いをつきつめていくには、サンプルなどを何度も送っての確認となります。
今やほとんどメールだけで商売ができる世の中でも、微妙な表現の場ではそれだけでは伝わらないこと、理解しているつもりだけでは少しづつ微妙な誤差が生じ、違うものができてしまうことになります。
最初の一歩の打合せや質疑では相手の言葉以上のものを汲み取る姿勢が一番大切であることを、最近学びそして失敗もしました。
時間のない時こそ濃密なコミュニーケーションをとることが大事になります。こちらの質疑をぶつけたいところをグッと我慢して、先ず全ての意向を聞く姿勢が大切であることを学びました。
時間や製造者からの催促を基本に進めることよりも、徹底して設計者の意向を理解することに勤めなければ、現場も製作もスムーズに進まないことを実感している今日この頃です。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。