30年前・・そう、あの日な。
もう30年前の話しか・・という想いかな。
そら長男は今年29になったんかな。
年も取るわな。
しかし、あっという間の30年。
振り返ると色々あった30年。
自分もそれなりに変わったが、周りもそれなりに変わったな。
環境も生活も何もかも。
こう振り返ると、日頃は日々少しづつと思ってることも、一気に30年すっ飛ばした記憶となると、ちょっと感慨深いもんもあるな。
近所のピザが旨い店で、相方さんとまあ、ちょっと記念日祝っときますか。
というノリで、歩いて2、3分のところにある家から1番近い店でのひと時を過ごして来た。
ノンアルコールビールのグラス見ながら、ちと思い耽りながら、30年前の記憶を辿ってた。
ピザが旨い店やのに、なんでワイン飲まれへんねん。
と、恨みつらみの籠った目で、ノンアルコールを見ながらの一枚。
さて、色々あった30年に時を戻そう。
そう、30年ほど前。まだ若かったな。
1991年5月11日、平成3年のこの日は土曜日だったようだ。
まだ26歳。20代半ばよ。ピチピチなのである。
まだサラリーマンやったし、その頃は何に夢中やったんやろ?
忘れてしまっているが、そんなに記憶に無いかな。
波乗りも止めてたし。
あぁ〜あの時、酔っ払ってさえなかったらなぁ・・
とか、色々と出て来よる。
1991年と言えばまだ、バブル期の名残りがあった。
そんな時代のような記憶がある。
友達か仕事の同僚と、毎晩遊んでたし騒いでたな。
消えて行った事、人、物も沢山ある。
先ず両親が居なくなったな。
子供もみんな巣立った。
たまに帰って来て、長期滞在しよるけど。今も1人居るな。
昔の仲良く遊んでた友達とも会わなくなって行った。
最後に勤めてた会社も今はもう無い。
結婚して1人目が産まれて直ぐに独立したからな。
何も考えずに会社辞めてた。
もう俺は死んだと思って、商売させてくれへんか。
と、頼み込んだのを憶えてる。
母子家庭になったと思ってさせてくれと。
ほぼそんな母子家庭状態で、家庭を顧みずにバタバタ仕事してたな。
全く儲からんどころか、損ばっかりしてた時期もあった。
よく我慢してここまで着いて来てくれたとは思う。
色々と横道に逸れる事もあったような、無かったような・・
「あたしがあそこでスルーしたったから、今があるねんで」
と、お互いに思い込んでるところが、堰となって来たのだろうと思う。
その堰が切れなかっただけの話なのである。
ま、ダムの水が決壊する寸前の状態が続いても、たまにガス抜きのように、垂れ流せたらハッピーという事なのか・・
そんなことを考えながら、晩飯食べてた。
あの時、もしこやつと結婚してなかったら・・?
と、たまに妄想する時もある。
あの時、あの時間にこうなって無く、あの娘とああなってこうなってたら・・
そうなったら子供は・・?
などと、この30年間で何度か考えたことがあったかな。
ま、取り敢えずこの日で30周年。
という記念日と言うものは、あくまでも通過点に過ぎないと言う事だと知った。
人間30年も経過したら、もっと老けると思ってた。
半分棺桶に足突っ込んでるんとちゃう?
みたいなノリでした。
しかし、去年大型二輪の免許取って、ハーレーも買った。
波乗りにも行く気になったら行けてるのだ。
振り返って「嗚呼、あの時は・・」と感慨深く浸るのは、もっと先の別の話しなのか。
健康であればまだ、20年は我々の一進一退の攻防が続くのだ・・
それにしてもご近所さんのピザ美味かったな。