今年からボチボチと「山歩きでも始めましょう」と、なんとなく集まった会があります。
ワタシの不規則な仕事のシフト上、まあ、年に何回か行ければ良しとしよう。
と思っていたら早くも2回目の登山、山歩きに奈良と三重県の県境にある、高見山へ2018年3月4日(日)に行ってきました。
冬山の樹氷を近場で見れる山を探す
第一回目は、山歩きオジン初心者向けには打って付けの山、大阪府交野市の交野山へ行きました。
その計画を立てる寄り合いで、冬場に始めるのだから、「どうせなら樹氷が見たい」ということで、金剛山と迷いました。
そこは「行ったことのない山に行こう」ということで、シーズンオフではありますが、近場で冬場に樹氷が見れる山へ行こうと、高見山へ登ることになりました。
- 関連 :
- 登山ガイド[高見山] ルートガイド|
近畿のマッターホルンと言われる高見山
山と言えば、小学生の頃の遠足で行った山くらいしか名前も知らず、市内のビルから見渡せる範囲の、山の名前くらいでしょうか。
そんなワタシに「近畿のマッターホルンと呼ばれる山がある」と聞かされ、それでは登ってみよう。と相成りました。
波乗りも朝一番の波に乗るために、夜中に出発していましたが、山歩きの朝も早いです。
朝5時20分に車にて出発。45分に大阪の大国町で待ち合わせ。
そこから交野市の交野駅へもう一人のメンバーと合流し、奈良の東吉野を目指しました。
9時には登山口へ到着して、登り始めたいということで、この時間帯からのスタートでした。
9時スタートは遅いスタートで、朝日を見る登山者は夜中からスタートするそうです。
そのうちチャレンジしたいと思います。
高見山登山口駐車場を目指すも冬山の洗礼を受ける
メンバーの一人が何度か高見山へ登山の経験があるので、ナビゲートしてもらいながら以前行ったという、登山口を目指します。
国道から細い山道へ入ると、晴れていましたが、舗装された道は雪解け水が流れていて、スリッピーな感じでした。
すぐ横が崖となるくらいの細い道に変わり、沿道に雪が残っている部分もあり、徐行しながら進むと、通行止めのバリケードが。
そして、違うルートから登山口を目指すと、途中から雪解けの水が凍結している部分が多くなってきて、
仕方なく引返し、と言うよりは、四輪駆動か最低でもスパイクかチェーン装着でしか登りようのない道からの脱出劇でした。
経験不足と事前の下調べの甘さからの悲劇から解放されて、取り敢えずホッと冷静になった時に向かいに見えている山を一枚パチリと。
後にこれが多分、高見山の山頂だとわかることになります。
さて、気を取り直し、国道に出て、来た道を少し戻り、温泉地の登山口ルートから入ることに変更することに。
20分ほど戻ると看板が見えてきました。
そして大きな駐車場のある、たかすみの里、「たかすみ温泉」に到着。
澄んだ青い空に照らされて、ここでまたホッとする。
お土産、うどんと書かれたお店もあり、うどんでも食べたい気持ちでしたが、まだ開店していませんでした。
結局、この日は営業してませんでした。
そして気温も上がり、ポカポカ陽気の中、先ずはトイレへ。
山歩きにはトイレ休憩は大切です。
隣には宿泊もできる料理屋さんもありました。
次回は行ってみたいと思います。
少し遠回り、トラブルがあり、もう既に10時前になっており、1時間のロスタイム。
先を急ぎます。
車から装備を取り出し、いざ登山口へ向かいます。
前回の341mから1000m超えの1250mに耐えれるの?
「高見山登山口」と書かれた標識を見てホッとする気持ちと、さあ行くぞ!とが、混じり合う中、川沿いへ降り、橋を渡るともう直ぐに林道へと入りました。
前回の交野山は300m級の低い山歩きでしたが、今回はいきなり1000m越えの高見山です。
無事、山頂まで歩き切ることができるのか?
と、半信半疑な自分と、「何が何でも登り切ってやろう」の気持ちが、また楽しいものです。
登山は先に終点の目的地がありますが、そこまでの時間、傾斜や路面やコースなど、未知な部分を歩きながら、確認していくのが、楽しいところでもあると感じております。
登りはじめは階段セクションが多かったです。
登りの階段が結構足にキツイのです。
そして、20分ほど歩いて2km地点で、紅一点のメンバーが不調気味であることが判明。
先程の車の立ち往生で、かなりメンタルな部分で、気を使っておられたようで、歩くと気分が悪くなったようです。
少し休憩して気を取り直すのを待ち、再スタート。
杉と檜の間を歩き続けます。
1時間ほど歩くと、少し道が開けて、鳥居と小屋が見えて来ました。
高見杉と言う、杉の大木を通過します。
薄暗い林から青い空が透けて、射し込む光が最高です。
山頂まで残り800m地点からの登りがキツかった
前回の交野山の山歩きは、登って降りるまでが1時間ちょっとでした。
もう既に1時間以上歩いて、山頂が見えてこない未知数な感覚が疲労を誘います。
休憩の間隔も短くなり、休み休み歩きます。
歩くこと1時間半、やっと山頂まで残り800m地点まで来ました。
この辺りから、下山して来る方達が多くなり、「あとどれくらいで山頂ですか?」と聞いてみると、まだ30分くらいで、ここからがちょっとキツイです。
と、疲労困憊なオジン達には、残酷な御言葉か返って来ました。
そして少し休憩して、気を取り直し残り30分から1時間くらいだ。と覚悟して登ります。
途中、名のある岩が点在してました。
雪無し、樹氷無しですが、初アイゼン装着で少し雪山のイメージが、できたような気がしました。
山頂付近に近づくと、雪が残っていました。
登山道の下の崖には積もっています。
アイゼンを履くほどのこもなさそうですが、せっかくもって来たので、初アイゼン装着。
シャーベット状の道を歩いて遂に山頂が見えて来ました。
山頂からの景色は、1200m超を感じる高さでした。
そして、おそらくあそこで車が立ち往生したであろう場所も見えました。
写真の中央くらいにヘアピンカーブの一部が見えて、中央くらいの白い部分のどれかで立ち往生した模様です。
かなりの高さまで車で来ていたようです。
ここで、やっとお昼ご飯の時間です。
コンビニおにぎりとお茶が美味しい。
歩いている時は空腹感は全く無いのですが、食べ出すと、かなりお腹が空いていることがわかるほど、おにぎりをガッつきました。
パノラマを満喫してさあ、下山です。
途中の展望ポイントから奈良の山々の景色と、案内がありました。
最近よく耳にする、宇陀、曽爾高原が遠くに見えていました。
ここの宇陀牛は美味しく、友達数名ですき焼きにして、牛5頭くらい食べたことがあります。(嘘です)
降りでの雪道で滑り止めのため、またアイゼンを装着。
下山は登りよりも時間的にかなり速く進めます。
そして、来た道を思い出し、確かめながら15時20分、無事下山完了です。
もう全員ヘトヘトでした。
下山後の温泉で身体を癒す
そして、装備を外し、着替えを持って温泉で身体をほぐしました。
湯上りのポカリスエットで第2回の山歩きの終了でした。
- 関連 :
- たかすみ温泉 | 東吉野村観光協会
そして、早朝スタートの疲れの中、達成感と安堵感を刺激に車を走らせました。
帰りは西名阪ルートでの帰宅でした。
途中、渋滞も事故なども無く、スムーズに交野経由で大阪へ辿り着きました。
まとめ
良い天気に恵まれた高見山登山でした。
帰宅して鏡を見ると、ほんのりと日焼けしてました。
紫外線対策と、汗による身体の冷えに対する、ベースレイヤーのインナーシャツなど、服装の調節が課題であることがわかりました。
今年は例年よりも早く春が来たようで、3月の初旬でも暖かくなり、雪山のイメージは残念ながらそんなに掴めませんでした。
が、怖さはわかりました。
ちょっとしたアイスバーンでも無力さを知り、今後はもっと慎重に調べないといけないと実感しました。
温泉施設のおばさんに登山口ルートの話しを聞くと、今はここしか登山口ルートは無いとのことでした。
次回は2月頃に再チャレンジしたいと思った、高見山登山でした。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。
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