「ためこむ」のは毒なのです。 ーお金も、物も、ストレスも。何事も「ためてはいけない」という教え。
「あれがしたいのにできない」や「あれが欲しいのに手に貼らない」など自分が今、直面している事が自分の望むことで無い場合、人は不快感、生理的な嫌悪感が生まれる。
そんな時は気持ちの持ちようと目線の変化で、気持ちがすぅーと落ち着き、楽になる時があると気付いたこと書いています。
欲を少なくして、足ることを知る『小欲知足(しょうよくちそく)』
あれも欲しい、これも欲しいと欲を満たしたい気持ちと、いつも何か渇望している状態では心穏やかには過ごせません。
三つ欲しいものがあれば、三つ手に入らないと満足することはありません。
でも「一つでいいや」と思い一つ叶えば、それで満足。
今のままでいいやと思えば、今のままでOKが出るということ。
欲を持てば限りなく、これで良しと思える心が今はあれども、仏教の教えの一つ「諸行無常(しょぎょうむじょう)」という考え。
今のままの状態が続くことは無いという考え方。
刻一刻と変化する心情もこれに含まれ、その変化の中でも「これはこれでいい」と思えるようになることは簡単なようで、難しいのでは?と今のワタシは思ってしまいます。
ワタシの場合、仕事により習慣化を目指している事が出来なくなった時に「欲」が複数ある事を自覚しました。
仏教の「即事而真(そくじにしん)」(事に即して而して真なり)という教え。「今のままでいい」
「あなたの目の前で起こっている現象は、そのまま嘘のない真理です」という意味。
例を引用してみますと。
ランチを食べようとAランチを注文して「Aランチは終わってしまいました。BとCならありますが」と言われれば、Aランチは無いというのが真理。BとCがあるというのが真理。
「ああそうですか、Bがいいです」と潔く言いたいもの。
「じゃ、Bでいいです」と”で”と言えば、Aランチがない事に未練を残している事になります。現状こそ、今あなたがもっているすべてであり、嘘のない真理です。
今日の天気も、体も、持ち物も、使い切れない素晴らしい物を、あなたはすでに持っています。
そして、何よりの素晴らしい持ち物は、「現状でいい」と満足する知足の心です。
その心を養ってしかないと、いつまでも不満ばかりの人生になってしまいます。
と綴られています。
まとめ
別に「悟りを開く境地に」などと思い読んだ本ではなく、ただイライラが続いた時に読んだ本なのですが、気軽に手軽に手にとった本が以外と心に残るもんだなぁと思いました。
ワタシの場合、「あれもしたい」「これもしたい」仕事で時間が取れない時ほどこんな欲が出てきてしまいます。
そんな時にこの本に出会い、欲を少なくして、拘り(こだわり)すなわち執着することをやめる。ということを学びました。
「どうしてもできない時もある」と仕事に没頭するようになろう。と考えることにしました。
仕事もやりたいことも両立して没頭する時間が持てれば、それに越したことはありません。
やりたいことはたくさんありますが、まず自分の大切なことが、一つでもできていれば良しと思えるようにしたいと思います。
それがたとえ仕事であったとしても。と考えれるように日々精進したいと思います。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。
参考図書
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