仕事のメンテナンス依頼の対応は聞く事と説明する能力が必要と実感したことを書いてます。

 

先日、とある施設の厨房で起こった緊急の漏水メンテナンスの状況を経験して、あるビジネスパートナーの担当者とのやり取りを書いてみました。

少し長くなってしまいますがお付き合いください。

 

メンテの依頼が来た時に現状把握ができていないのに取敢えず直ぐに見に行ってくれという依頼が多いこと。

 

行ってみると大した問題ではなく、あったとしても使用上の事故のような問題が多い。

一刻を争う緊急な時もあります。そんな時に状況把握とその連絡をいかにスムーズに伝達するかが重要になってきます。

いつも曖昧な伝達をしてくるビジネスパートナーがいます。

そのことについて少し書いてみたいと思います。

彼は得意先の現場担当者の一人で教育施設担当です。(以後A君とお呼びします)

つい先日、午後にA君から電話が入り2年前に施工した保育所の厨房の排水から水が噴き出しているらしいです。と、緊急メンテの依頼が入った。

通常なら先方のお話を聞き異常箇所の状態などに関する聞き取りをして、施工をしてもらった各設備担当者へ状況を説明して、直ぐに対応可能かいつ行けるかなどの確認をまずいたします。

そして、緊急の場合はいつ頃行けるかが重要なので、大体の時間が読めれば先方へ時間の連絡をする。というのが一連の大雑把な流れになります。

また、設備業者が現場へ駆けつけるのに時間が要する場合は、まずワタシが行って対応するという場合と、その逆でまずワタシが行って状況を見てから、連絡を入れて来てもらうパターン。

一刻を争う場合は、みんなで取敢えず早く行ける人間が向かうということになります。

今回のA君の依頼は一刻も早くのパターンだったので、その処理と対応をしようとしましたがここで問題があるのです。

このA君は言わば「狼少年的な伝達をしてくる男」として我々の仲間内では有名な男でして、過去に何度も取り越し苦労をさせられてきておりました。

今回は水漏れということなので、こちらも怠慢な対応はできないので現地へ向かい状況を見ることに。

そして、車で応急処置くらいはできる工具と材料を持って向かい、その間考えられる原因を施工した設備業者さんと連絡を取りながらいくつかの対応策を思慮していきます。

今回の場合は、竣工後もう丸2年経っているので、こちらの施工ミスの可能性はまず考えられないという事と、1階で起きている事なので、2階以上で起きている事故のように慌てる事はありません。

ただ「排水から水が溢れて床が水浸しになっています!」というA君の話。

その厨房はドライ厨房なので水を流す事ができない仕様なので、水濡れすると床材へのダメージが気になるのと、彼の言っているように本当に排水なのか?給水管ではないのか?

という事が頭にまず過っていたので先を急ぎました。

A君絡みの時は、こんな場合施主さんと直接話をして現状把握をするのですが、それをするとこれまでと一緒なので今回は同時に彼に勉強してもらおうと思いました。

通常の流れにしてしまうと、彼の下請け任せの丸投げ根性に拍車がかかるだけだと思い全て聞き取り調査をして、こちらが内容を理解するまで行動を起こさないという作戦です。

するといつものように彼の早合点と慌てん坊からなるパニック状態とで彼の伝達と現状との違いが明らかになってきます。

2015年9月6日(土)挿入画像

彼に説明した大まかな対処法

 

  • 相手の話をまずよく聞く事。聞き取り調査をすること。
  • 状況を自分の中で思い出せるだけ思い浮かべる事。
  • 関係施工担当者と施工時の記憶を辿りながら原因の可能性箇所を絞り込む。
  • ここまでの過程で疑問点が出てば、もう一度聞き取り調査をする。
  • そして現場へ向かう途中でほぼここかな?と確定できるくらいまで想像を膨らませておく。
  • それから、設備業者に連絡をもう一度取り材料などの手配をする。
  • 現場へ到着後、想像と違えば直ぐに設備業者に再度連絡して対応してもらう。

など、ざっと大まかな対応策を偉そうに伝授しました。

最低でもこれくらいは考えてから連絡をもらわないと、取敢えず行ってくれだけでは施主さんにしてみれば、来ただけで終わってしまいます。

まとめ

 

今回は行ってみて厨房器具の汚物詰まりによる排水ドレン詰まりのオーバーフロウによる漏水と別の箇所のシンクの排水ホースの劣化による漏水。

シンクのホースに関してはヤカンの熱湯を流しているらしく、ホースが変形していました。

シンク系
は60℃以上のお湯を流すのは基本的に厳禁です。熱湯を流す時は水を流しながらでないといけません。

この事は施主さん側も全く意識されておらず、逆に排水から逆流して床が濡れているという認識をされていました。

たくさんの園児の食事を作るところなので衛生上良くないという先入観から施工ミスと判断したくなるのもわかります。

ただ言ってしまえば素人判断です。

そこでA君は踊らされてしまってはいけません。プロとして。

使い勝手の注意を説明して是正してもらう箇所はしていただかないと必ず再発するという事。

月日が経つと今度は弊害が出て、埋設配管まで熱湯で破損させてしまいます。

これが2階以上にある施設ならば重大な事故になることでしょう。

過去にも別の施設で「なみのりさん、男子トイレの洋式便所の廻りからウンチが漏れだしています!」

と写メを送ってきて呼び出され、設備屋さんと検証に行くと汚物が出てきていない。

写メの黄色い液体はおしっこではというワタシの質問に、「いえ間違いないです。ウンチです。」という頑なな返答。

頭の中で血が出るほど想像しようとしても想像できない事は、現実には起こらないと考えているワタシはもう一度確認しました。

なぜこれがウンチだと思ったと問い正すと、「掃除のメンテナンスのおじさんが施設の責任者にそう説明をしていたから。」という事らしいです。

現場で確認すると便器から極端にはみ出したオシッコである事が判明。当たり前ですけどね。笑

あまりにも陳腐で幼稚な話です。人の話を鵜呑みにせず自身の考えをもう少し巡らせて想像して欲しいものです。

こんなA君ですが憎めず可愛い奴でございます。頑張っているので成長してもらいたいです。

缶コーヒーを奢ってもらい、自販機の前で蚊に刺されながら二人で熱く語り合いました。

今日も最後までご愛読いただきありがとうございます。

 

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この記事を書いた人

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なみのり こうぼう

1965年大阪生まれ、大阪在住の内装工事業を1994年からはじめて今年で25年目の なみのり工房 です。

仕事で精一杯だった自分に何か刺激を求めて試行錯誤している時、本で出逢ったメンターの方のセミナーに思い切って参加。人生初セミナー体験で運命的な出会いがあり、ブログを2014年7月からはじめました。

ランニング習慣、仕事、趣味のサーフィン、ゴルフ、たまに犬など思った事を書いています。

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