読んだ本を記憶に残すためにまとめて記録したいと思っていました。
書評家が書かれている面白い考え方の本に出会い、ブログを書くのにも応用できそうと思い読んでみました。
この本から学んだこと書いています。
伝わる文章を書く技術
印南敦史さんが書評の考え方について書かれています。
著者はライフハッカー[日本版]にてビジネス書を中心とした書籍を紹介されています。
ライフハッカー[日本版]
タイトルの印象からは少し違う切り口の考え方を紹介されていて書評としてだけでなく、ブログを書くにあたっても参考になる本だと思います。
作文が苦手な自分がブログを書くための勉強にもなる本に出会えました。
ワタシがこの本で一番心に刺さった言葉がありました。
「なかなか時間をとることができないビジネスパーソンが、効率的に情報収集できる」
これは雑誌の書評という枠だけではなく、ブログでも読み手に対して同じことを考えないといけないのだなと、心に刺さりました。
本の内容をざっと紹介したいと思います。少し長くなりますがお付き合いください。
本の読み方、読書法などの読書術で本のポイントをつかむ
ビジネス書や自己啓発書の読書法を知ることで時間の効率化をはかる読み方「時間の有効な使い方」につながる。
小説やストーリー性のある本と違い、読み方を工夫すれば、部分的に読んだだけでも、得るものは確実にあるということ。
- 奥付(末尾の著作者、発行者などが記載されているところ)
- 「前書き」と「はじめに(序文)」で判断せよ
- 「目次」
フォトリーディングほどではないにせよ「斜め読み」「流し読み」などでも効率的に情報を得れるとあり、ポイントは必要な情報が「向こうから飛び込んでくる」ように意識を集中させることが大切です。
読み手の考え方を意識した書評の書き方
ビジネスシーンでも「書くこと」すなわち「文章にして書くこと」が要求される部分は同じ
自分が感じたことを書かない限り、それは書評とは言えない
紙上の文章もウェブ上の文章も、大事なのは「伝える」こと
ターゲットの見極めとイメージの構築
「誰が読むのか」「誰に読んでほしいのか」性別、年齢、立場を明確にすること。
ターゲットを見極めるにあたっての重要なポイントは「目的」
それに際しては、5W2Hが出てきます。
「なんのために」「なにを」「どのように」「だれに」
読み手は何を求めているか?
”刺さる”を考える
刺さるとは何か、つまり「フック」を用意すること。
それは「タイトル」ポイントは読んでみたいと思わせる「タイトル」選び
読み手と時間の関係性
「短時間で読める」「読んだあと、ちょっと得した気分になれる」
時間に追われているビジネスパーソンが大半の中での、「読み手の事情」に記事を書く義務が生じるわけです。
「表現する」のではなく、「伝える」
これはあくまでも著者の書評に対する考え方でブログの場合は個人の「表現する」が入っても良いと思います。
注意しなければならない点は「誰に向けるか」ということ。
ブログの場合は個人的なメディアなので、「自分」としてのカラーを押し出すべきで、ニュースサイトの書評を書いている著者はこう考えられています。
そこで自己主張ことはなく、あくまでも読み手の「仕事に役立ちそうな情報」や「ちょっと得した気分になれる情報」を提供することが大事。
伝えるための文章表現
「冷静さ」「客観性」「わかりやすさ」
ニュースサイト書評などの、記事の目的は「伝えるべき事実を事実として伝える」こと。つまり、冷静さなくしては実現しない。そのことに著者は注意されています。
そして、感情に流されるまま熱く書かれた文章というのは、無条件に恥ずかしい文章になりがちです。
「まとめる」テクニック
「柱(テーマ)を決める。」→ここでの決定が全体を決める
「動機」→なぜそのテーマで論じたいのか?
「全体像」→中心、その裏つけの動機、全体像を俯瞰できる冷静な判断力が求められる。
「対比」→論自体ことと対照的な事と比較する事によって、本質が見える
「結論」→最終的に何を、どう締めたいのか、そこを見極め読者にスッキリした読後感を提供する。
「引用」と「地の文」とのバランス
- 個人的な意見や感想が少ない
- 紹介する書籍から「引用」が多い
⒈は過剰な私見は不要と著者は考えられている。
⒉は実際に書かれていることなので「その本が自分にとって必要か否か」を判断する材料となる。
自分を表現、持論を展開しなくてとも、「どこを引用するか」ということ自体が書き手の個性につながるはず。と、あります。
なるほど!と頷けます。あくまでも冷静にクールな対応です。
書き手にとっての「編集(edit)」
「どの部分を」「どれだけの分量で」「どのような構成によって」
引用することが重要で、「読みやすさ」につながる引用部分のチョイスをする感覚を養う必要がある。とあります。
著者は
わかりやすさ
インパクト
おもしろさ
「役立ちそう」だとおもわせること
説得力
ここでも、あくまでも相手に「伝わる」を意識されています。
「読ませる」文書に必要なものセンス
⒈センス(感性)
「まずは日本語の基本を身につけるべきだ」
「きちんとした文章を書くことだ」
「語彙の豊富さも重要だ」
「引き出しをどんどん増やしたほうがいい」
「だいたい、センスなどと軽いことをいうべきではない」
とあり、「どっちやねん!」と、一瞬思いましたが、「センスを磨くためのポイント」がしっかり書かれています。
読む習慣を身につける
他人の視点に立つ
好きな書き手の真似をする
「これだ!」というスタイルに辿り着くまでには相応の時間がかかるが、進むべき道はわかっているので、そこを目指す作業は決して苦しいものではない。とありますが同感です。
⒉文法
- てにをは
- テンとマル
これをうまく使うことで、文章がガラリと変わるので、気をつけたい部分です。
⒊リズム
リズム感のある文章はすらすらと読みやすいから。とあります。
これは難しいと思えますが、リズムを意識する感覚が身につくと、文章を書くことが心地よいものになってきます。
⒋簡潔さ
【簡潔】かんけつ
簡単で容量を得ているさま。手みじかではっきりしているさま。
難しい言い回しやあまり使われない漢字や熟語を使うことは、一見知的に見えます。
けれども、簡潔さや伝わりやすさは無視しやすく、逆に柔らかな文体でわかりやすく書くほうがずっと難しい。
これは、伝えることの難しさに直結していることなのでしょう。
⒌削ぐ力
コテコテに盛り込むのはいちばん簡単。しかし、盛り込めば盛り込むほど焦点がぼけて品もなくなり、魅力は失われていくものです。
削ぎ落せるところまで削ぎ落としたほうが、文章は美しくなります。
と、あります。これは美しくなりたいですね。削ぎ落とし励みたいと思います。
時間をかければいいわけではない
ダラダラと書き続けた原稿のほうがクオリティの面では劣る。
著者の執筆構成
- 読書
- 必要事項の入力
- 執筆
- 推敲
書いてみてから修正する。
最初の段階でパーフェクトを目指すのではなく、書いてみてから修正するほうがいい。無駄な時間を短縮することにつながる大事な部分です。
「黄金時間」を設定する
「黄金時間=ゴールデンタイム」
「いちばんいい時間」「いちばん効率のよい時間」を見つける。
これはワタシも模索中の難しい課題です。
以上、まだ少しあるのですが長くなってしまいました。
ワタシが選ぶ必要な部分はこのあたりまでかということで、一度本を手にとって見られてはいかがでしょうか。
まとめ
この本の「おわりに」で著者が書かれている事が印象的で共感できました。
中学生まで文章を書くことが苦手だった著者の印南さん。
ある日から一気に書けるようになられたようです。
あのときからおよそ40年。いまだに日本語が大好きで、どれだけ書いても飽きません。毎日、悩み続けていますけれど・・・。
「”来る”と”くる”では、どちらが親しみやすいだろう?」「”言う”か”いう”かは、判断が難しい」「”頑張る”は好きになれない。やはり”がんばる”でいきたい」
とか、そんなことばかり考えているのですから、どうにも疲れる男です。
しかし、だからおもしろいのもまた事実。読むこと、まとめること、そして書くこと。
誰とっても身近で、そしてたいせつであるはずのこれらとは、私も死ぬまで本気で付き合っていきます。
本書を書いてみて、改めて実感しました。(190ページ)
とあります。
わたしもいつも漢字かひらがな表記かで悩んだりして、ブログを書き上げるのに時間がかかってます。
そしてこの本で著者はあくまでも情報サイトで簡潔に「伝える」ことを第一に考えられています。
ワタシの場合はブログなので、文章の表現の仕方もまた個性であり、伝わり方もそれにより違ってくると思います。
まだまだ発展途上でございますが、ワタシの悩みにぴったし合った1冊でした。
少しずつ、学んで改善していきたいと思います。
今日も最後までご愛読いただきありがとうございます。
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