3月もあっという間に過ぎて行った。
何故かこの時期に関東へ行く用事が出来た。
ま、これは去年から今年の初めにかけてに決まってたことではあるのだが。
理由は2015年のこの時期に東京へ就職した娘が、大阪へ帰って来ると言い出した。
就職先は3年目には辞め、フリーで活動してた。
コロナ禍で自宅待機が増える中、本業よりもアルバイトの生活の方が多くなった。
それはフリーで生きて行くと決めた時からアルバイトを続けてきたので、コロナ禍でも問題の無い生活スタイルではあった。
しかし、東京という土地で暮らすには、あまり意味のない暮らしに感じ出したようだ。
就職で上京する人が多いこの時期に、大阪へ帰るのだ。
思い起こせば6年前の今頃の桜の季節に東京へやって来た娘。
ちょうどSNSで6年前のその時の思い出の写真が表示されていた。
目黒川の桜だった。
あの時は引越しと生活用品の買い出しで、何日か滞在したのを憶えている。
今でもあの時の切ない思いが甦る。
ひとり立ちする娘へのエールの気持ちと、別れの辛さとが混ざって、なんとも表現の難しい心境だった。
心では泣いていたと思う。
そんな6年前を振り返り、今また大阪へと帰るのだ。
しかし、また時代が変わればもどうかも知れない土地なのだ。
この6年間で私自身は、東京という土地が近くに感じられた。
ちょっと寂しいが、ここへ来る理由がなくなった。
ま、仕事では来るのだけれど。
あまりこの日が来て欲しくはなかった・・
そんな少し感傷に触れた桜並木を見た3月の終わりなのだ。