「すごい手抜き」今よりゆるく働いて、今より評価される30の仕事術
タスク管理や効率化については実績のある佐々木正吾さんから「すごい手抜き」というタイトルはどんな内容なのだろうか?
タイトルから想像して本書を手に取ったみたら、以外にも、ワタシ自身が求めていたことが逆に災いしている点が書いてありました。そこで思うこと書いてみました。
完璧主義者は完璧を目指すが故に前に進まない
本書は完璧主義である以上、仕事や習慣について達成するのに時間が掛かる。
や、そうでない完璧を目指さない人からすると異様な存在という視点から「すごい手抜き」はある意味必要と書かれているように思います。
自分では完璧なんて出来っこないし、「完璧主義」などと肩苦しそうな性格でも、人間性は含まれず、他人事だと思っていました。
完璧主義者の基準というチェック項目に幾つか当てはまっていた
本書を読み進めていくうちに「すごい手抜き」とはどうやってやるのだ?どんなことなんだ?ということが知りたくて読んでいるつもりでした。
それが読み進めていくうちに、ワタシ自身が「自分は完璧主義者なのでは?」と、思わせてくれる内容です。
話の軸が「完璧主義者」で、それを完璧主義者の考えで行動してしまわないように「すごい手抜き」という表現で説明されています。
そして、少しづつゆるい性格になりましょう。的なお話のように思いました。
ここで書かれている完璧主義とはどのような性格なのかを引用すると
秩序・完璧主義・精神面及び対人関係にとらわれ、柔軟性・開放性・効率性が犠牲にされる広範な様式で、成人期早期に始まりさまざまな状況で明らかになる。
次の8つの基準のうち、4つ以上があてはまる。
アメリカ精神医学会が作成した「精神障害の統計・診断マニュアル」「8つの基準」を読めば、なるほど、と思うところがありました。
1. 細かいこと(細目・規則・一覧表・順序・構成)にとらわれて、活動の主要点を見失う。
2. 何か一つでも落ち度があると、それを理由にして計画の達成を丸ごと諦めてしまうような完全主義を示す。
3. 娯楽や友人関係を犠牲にしてまで、仕事と効率性の向上に過剰にのめり込む(経済的必要性だけでは説明できない仕事・生産性への没頭)
4. 一つの道徳・倫理・価値観に凝り固まっていて融通が利かない。
5. 特に思い出があるわけでもないのに、使い古したもの、価値のないものを捨てられない。
6. 自分のやり方に従わない限り、人に仕事を任せたり一緒に仕事をすることができない。
7. 金銭的にじぶんに対しても人に対してもケチである。将来の破局・困窮に対してお金は貯めておかねばならないと思っている。
8. 頑固である。
これを読むと融通が利かない、ケチ、頑固、規則にこだわりすぎる人物がイメージされる。
と、本書では書かれていましたが、ワタシは4つに当てはまっている人てした。
完璧など求めてはいないと思っていても、そこを通ってしまうものなのか?とも思います。
ワタシはタスク管理や計画を考える時、できるだけオートマチックに仕事や日々のタスクを処理するために、「自分がアンドロイドのように成れれば」と考えるように少し前からなっていました。
しかし、どうしても踏み出せない計画が2、3個あります。
これらはオートマチック化には、少々手を焼きそうなことであったりします。
そして計画だけで行動に移せない自分がいます。
その計画を実行するためには、先にこっちをある程度できるようになって、こっちに集中していく。
ちょっと抽象的な表現ですが、要は卵が先か、ニワトリが先かのような堂々巡りの末、行動になかなか移れない。
良い結果を妄想するが故に陥りやすい、なかなか実行できない派に属してしまっているワタシです。
人に迷惑をかけてみる。大事にする人を逆にしてみる。
もう一つ、少し考えてみようと思ったことは「大事にする人を逆にしてみる」ことでした。
仕事の成果にこだわりすぎる人が時間を犠牲にしがちである。ということが本書では述べられています。
「完璧主義者の人」が真っ先に犠牲にする時間とは?それは「自分自身の時間」なのです。
これはワタシもそうなっていたな。と共感できました。(ワタシは完璧主義者ではありませんが。)
それでも時間が足りなければ次にどうするのか?答えは「自分の次に犠牲にしやすいもの」です。
それは、家族や肉親、友人との時間です。
自分→肉親→家族→親友→友達→知人→他人。この順に「完璧主義の人」は犠牲にしていくということ。
要するに、いざとなったら頼れる存在ほど、犠牲にするということ。
これは「そうそうそう」と頷いてしまうくらいになっていました。
迷惑をかける順番を逆にしてみる発想。これは実行するかは別として、意識はしていきたいとは思うところです。
まとめ
ワタシ自身が「完璧主義」と思ったことなど生まれてこの方、考えたことも自覚したこともありません。
しかし、この本を読んでいると、仕事の取り組みや、何か始めようと考えて行動に起こす時、人は自然と完璧主義者の行動を取り始めているのだ。と感じました。
それは誰もが経験して通ってしまう道で、何度か客観的に見ることが出来なければ吸い込まれるように、完璧主義の方向へ行ってしまうように思います。
完璧主義な話ばかりで「手抜き」についてあまり書けませんでした。
バランスよく手を抜くことができないのが、完璧主義者です。要は、手の抜きどころを見極めるということです。
もともと、完璧な世界など一つもないことを知る。ということを前提に少し気楽に仕事に取り掛かろうということです。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございます。
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